増税間近の便乗値上げ？

9月から消費税が上がります。スペインの消費税は日本のそれのように一律5%、ではなく、品目によって変わります。例えば最も基本的な消費物(果物など)には4%、その他の食品(加工品など)には8%、それ以外(嗜好品など)は18%（！）という具合です。

この増税に対して、スーパーなどでは消費税据え置きの措置を講じると言われているのですが、たった今こんな記事を読んでしまいました。タイトルは "¿Ha aplicado ya Mercadona el IVA a varios productos durante el verano?" (夏の間にすでにメルカドナは新消費税を適用した？)。Mercadonaというのは、低価格でも品質や店舗の清潔さ等を保っているスーパーとして、スペインで人気があるスーパーマーケットです。ここは増税分は企業側のマイナスとすることで消費者の負担増にはならないようにする、という方針をとっていると聞いていたのですが、この記事によると増税発表があった7月から今までの間に様々な商品において徐々に値上げをしてきたとのこと。

参照元：
http://es.finance.yahoo.com/blogs/finyahoofinanzases/aplicado-mercadona-iva-productos-verano-143642843.html

記事のページに記載されているレシート（宅配サービスの納品書だと思われます）の比較によると、6月23日購入分と8月28日購入分で、同じものの値段が確かに違うんです！

こちらがそのレシートの画像。






増税分は適応しないとはいっても、ちゃっかり商品そのものの値段を引き上げていたとは・・・人気企業であるだけに、ちょっと残念な気分です。(まぁ数センティモの差だけなのですが・・)というわけで、増税前に買い出しを！なんて考えていた方々にはすでに手遅れなのが現状のようです。その他にも、これまで8%だった美容院の税額が一気に21%まで上がるので、今頃美容院はどこも混雑しているかもしれません。また学用品も4%から21%の5倍（!!）になるので、新学期を前に児童・生徒がいる家庭は憂鬱な気持ちでいることでしょう・・・・

消費税だけじゃなく、公共交通費も、公共料金も、どんどん上がっているスペイン。そして下がる一方の給料、増える一方の失業者。わたしも日本にいた頃はその深刻さをあまり理解していませんでしたが、こちらで月日を過ごしていると嫌でも身を持って実感します。