2010年12月26日日曜日

Salvador Bachiller

日本から遊びに来ていたお友達を連れてお気に入りのかばん屋さん、Salvador Bachiller(サルバドル・バチジェル)へ行ったところ、食べ物のモチーフがかわいい新作に遭遇!日本で大好きだった”食品サンプル”にまさかここで遭遇するなんて(笑)

アイスクリームにショートケーキ、ドーナツに目玉焼きにスターフルーツに・・・・・・・・・。ヨリドリミドリで次から次へと視線が移る移る・・・。

わたしは、板チョコのついた赤いショルダーバッグを即買い♡


バッグにはなんと、「Adicta al chocolate y a las compras」(チョコとお買いもの中毒)の一言。・・・まさにわたしのためのバックじゃありませぬか!その他にも粋なフレーズがいっぱいで、例えば赤唐辛子のバッグには"So Hot!"、スターフルーツのバッグには"I'm not a guest, I'm a star"、アイスクリームのバッグには"Tengo sonrisa que derrite"(とろける笑顔を持ってます)、といった具合に。
 
このお店、スタイリッシュでおしゃれな内装で、高級ブランドのような店の装いをしつつ、実はリーズナブルな価格設定。お友達も大喜びで3点もまとめ買いしていたけれど、二人で「絶対に日本に出店したら流行る!」と確信したくらいイチオシなお店です!

2010年11月14日日曜日

キャンドル

クリスマスまであと一ヶ月ちょっと。街がクリスマスモードになってきました。もちろん気分もどんどんクリスマスモード!わたしはカトリックではないけれど、実質的には多くのスペイン人も同じ。ミサには行かないけれど、買い物には行く、そんな一人としても心躍る季節です。笑

というわけでさっそく、クリスマスの飾りつけを始めました。といっても、家のスペース的にツリーは買えない。それならと、大好きなキャンドルがメインです。日本と違ってお手頃価格ですてきなキャンドルが色々手に入るのがとってもウレシイ!

炎の温かさでお部屋も心もあっためてくれるキャンドル、オススメです。クリスマスシーズンにスペインに来る予定の方はぜひクリスマスマーケットやデパートのクリスマスコーナーを覗いてみてください!

買い物マニュアル

Madrid のみならずスペインでは、日本人のわたしたちからみると非常に効率の悪い仕事ぶりで、無駄な待ち時間がやたらめったら長く感じます。外国人の間で特に評判が悪いのが公務員。滞在許可証の手続きなどで何かとお世話にならなければならない機会が多いのですが、愛想の悪い対応、何が本当なのか分からないあいまいな情報の連続で、イライラしないことはないと言っても過言ではないほど。これはわたしの友人の名言ですが、彼曰く、"Los funcionarios no funcionan. "Funcionarios(公務員)は no funcionan(機能しない)、というわけです。苦笑

公務員と同じだけ愛想の悪い人たちは、店員。スペイン人に言わせると、スペイン唯一のデパート、El Corte Inglés(エルコルテイングレス)では接客態度がいい店員が多い、とのことですが、わたしたち外国人にとってみれば大ウソにしか聞こえないような状況なのが現実。このデパートでは男性店員(特に中年のおじさま方)はまだマシですが、女性店員は若い方から年配の方まで、「黙って動かなければキレイなのに」と思いたくなる様相の方ばかりなんです。旅行者の皆さんがびっくりして嫌な思いをしないように、どんな様子なのかまとめておきます。

①店員同士のコミュニケーション命!
お客さんがレジにいようと、質問しようと近づこうと、関係ありません!店員どうしで話をしていれば、(例えそれが業務内容であってもプライベートな話であっても)話が終わるまでお客さんが会話を始めるチャンスはありません。無理に割り込むと嫌そ~な顔をされて、お客のこちらがションボリします・・・。

②整理整頓、品出しなど、決められた仕事優先!
お客さんがレジにいようと、質問しようと近づこうと、関係ありません!仮にその店員が品出しを始めたものなら、全てを出し終えるまでお客さんのところには戻ってきません。もちろんスミマセン、と声をかければ振り向いてくれるでしょうが、反応はたいてい「ちょっと待って」、と決まっています。今している仕事が終わるまで待つのは忍耐力増長のいいトレーニングになります・・・。

③とても残念なことですが、明らかに人種差別をしているような人も。
例えばわたしが店員のいないレジで待っていて、その後店員がやって来た時にわたしの他にも(スペイン人の)お客さんがいれば、順番を尋ねることもなくほぼ確実にその人を優先します。対面式販売でもそうです。こちらが順番をずっと待っているのを知っているにもかかわらず、あえてショーケースの反対側に行って後から来た他のお客の注文を取ったり、お客がいない時にするような事務作業を始めて店の奥へと消えたりすることが少なくありません。その時に、この人が先、と言わずにちゃっかり注文するお客もお客なわけですが。

日本式の、お客様は神様接客に慣れているわたしたちにはびっくりすることや悲しくなること、イライラすることがいっぱいです。それでお金を受け取るならまだいいですが、お金を払うのはこちら・・・。でも、これがスペイン流、と頭の片隅に入れておけば、実際にこのような状況に遭遇した時に受けるショックの度合いが軽くなります。

こんな時の解決策は、とにかく待つことです。「あーもうっ!」と時計なんか見ちゃダメです!「日本ならこうするのに・・・」と比較するのも厳禁です!そんなことをしたら、腹が立つ一方。店員が話し終わるまで、今している仕事をし終わるまで、気長に待つのが賢明です。そして、明らかに自分だけ存在を無視されている!と憤慨するような状況の時には、周りのお客を味方につけるのも手です。先日も、パンを買うためにショーケースの前で順番を待つこと数分、周りの人の状況から自分の番が回ってきたと思ってから実際に注文するまで5分かかったことがありました(店員が店の奥に消えたり、他の人の注文を取っていたため)。その時、隣にいたご婦人と目があったので、私もう5分も待っているのに、と愚痴をもらしたところ、そのご婦人は同調して「わたしたちがここで待っているんだからこっち側にも来るべきよね」と応じてくれました。この言葉にどんなに救われたことか・・・!スペイン語が分かる方にはぜひ試してみてもらいたい裏技です。

もちろん稀にですが(笑)感じのいい店員も存在します。入店した時に感じが悪くても、こちらが感じ良くしていると途中で態度がほぐれてくる店員もいます。そんな店員に当たった時、あぁ感じの悪い人に当たった経験があるからこそ今こうしてこの人の良さがわかるんだ、と前向きに考えることも心身の健康のために大切なことだと感じています。笑

最後に、できるだけ気分良く買い物するためにわたしたち日本人側がした方がいいことを。それは第一に挨拶をすること。第二に商品をベタベタ触らないこと。日本では、最近でこそ「こんにちは」と言われることも増えましたが、基本は返答の存在しない「いらっしゃいませ」と言われることが多いですよね。それならお客さんは無言でいいわけですが、スペインでは店舗に入る時は Hola(オラ)、店舗を出る時は Hasta luego(アスタルエゴ)もしくは Adiós(アディオス)と言い合うのが習慣です。友人宅に入る時に「おじゃまします」、「おじゃましました」と言うのと似ていると私は考えています。日本でのようにこちら側が”普通に”しているつもりでも、挨拶を返さなければ店員側には無礼な客、と思われてしまい、ただでさえ感じの悪い店員の対応がさらに悪くなりかねません。それから、スペインでは日本でほど、陳列の品を勝手に手に取らない印象です。日本では高級店を除いてはお客さん主体で自由に手にとって品比べをしていますが、こちらでは手に取らずに見るだけでの吟味時間が長いようです。そして品定めをし終わったところで最終確認的に商品を手に取ります。そうすると商品を手渡すために店員が近づいてきてくれます。特に店員のサポートが必要ない場合は日本でと同様に、見ているだけです、と言えばいいのですが、その場合は言葉通り”見ているだけ”にした方が相応しいようです。もちろんプチプラの店では服でも靴でも各個人が勝手に手に取って試していますが、雑貨店や薬局などで特に差があるように思えます。手に取るということ、それはほぼ購入の意思が固まっていることと理解される、と頭に入れておくといいかもしれません。

2010年11月2日火曜日

テンプロ・デ・デボ

Plaza de España(スペイン広場)の西、Parque del Oeste(オエステ公園)に隣接する形でTemplo de Debod(テンプロデデボ、デボ寺院)という古代エジプトの寺院があります。1968年にエジプトから贈られ、1972年から一般公開されているそうです。



この寺院、高台にあるため、Madridの西側を見降ろすことができる絶好の場所。週末にはよく写真撮影をしている新郎新婦の姿も見かけます。青空の下に映える寺院が見られる昼間もいいですが、ライトアップされる夜もオススメ。週末には地元の若者たちがbotellón(野外飲み会)をするためにたまっていたりしてちょっと怖い印象を与えてしまうかもしれませんが、単なるどんちゃん騒ぎでたいてい危険なことはありません。ヨーロッパの建造物とはちょっと違った、神秘的な寺院をぜひ!立地もいいので街の喧騒にちょっと疲れたら、足を延ばしてみてください!

2010年10月26日火曜日

ノ・パサ・ナダ!

今日は Madrid からちょっと離れて、スペイン語のフレーズを紹介します。

よく耳にする一言に、"No pasa nada"というものがあります。どうってことないよ、たいしたことじゃないよ、というニュアンスのとても便利な言葉で、例えば子どもが転んで泣きだしたらすかさずノパサナダ、忘れ物をしてもノパサナダ。「あ、水をこぼしちゃった!」「ノパサナダ!」、「電車に乗り遅れた~約束時間に送れちゃう!」「ノパサナダ!」、と言った具合に使います。日本語の「しょうがない」にちょっと似ていますが、「しょうがない」は半分あきらめモードで使うことが多いのに対して「ノパサナダ」は「気にしなくて大丈夫」といった、前向き感覚が大部分を占めているような印象です。それゆえ、他人の失敗のフォローに使うのにもってこいだし、逆に自分が何か失敗した時に言われると正直なところほっとします!

そんな便利なノパサナダですが、何事も日本と比べてルーズなスペインでは時にカチンとくることも!?というのも、自分自身のミスに対しても使うことも少なくないのです。例えば、コンサートの待ち合わせ時間に着けないという時に遅刻した本人がノパサナダと言ったり(遅れたけど今からでも問題ないでしょ、という感覚)、頼まれごとをされた人が期日までにせず、「ごめん、でもノパサナダ、明日まででも問題ないよね、実際。」と言い分けをしたり(ぜんぜんよくなーい!と心の中で突っ込み)。私自身の経験ですが、ある日シェアメイトが共有の冷蔵庫内で牛乳をこぼし、下の段に保存してあった私の物に被害が来ました。彼女にその旨を伝えたとたん、だから何?とでも言いたげな顔で一言、ノパサナダ。これには怒りを通り越してびっくり、開いた口が塞がらないというのはこういうことかと実感したのでした・・・笑 

日本人、もしくは責任感の強い人にとっては理解しがたいことですが、でもここはひとつ前向きに、慣れてしまった方が断然ラクってものです。だって自分が何か失敗しても、なんでもなかったことにできちゃうんですから(違う?)。今日しようと思っていたことができなかった日、あーあとうなだれるのではなくて、ノパサナダ!明日すればいっか!と前向きに・・・ ;) 旅行中の方も、商店で、交通機関で、こんな言い訳に遭遇することがあるかもしれません。そんな時はぜひスペインまで来た事を実感してください♪笑

2010年10月20日水曜日

町中道中 #3

Madrid に溢れているのは caras(詳しくは以前の『町中道中』エントリーを参照)だけじゃないんです。わたしが惚れたラクガキのもう一つは、"sombras negras"(黒い人影)!建物の工事ですでに消されてしまったものもあるけれど、道を歩けば未だにいくつもの人影を見つけることができます。Madrid で時間を持て余している方、人影探しに出かけてみてはどうでしょう!










2010年10月16日土曜日

プエルタ・デル・ソル

Madrid の中心、Puerta del sol(プエルタ・デル・ソル=太陽の門)は広場になっていて、朝から晩まで年がら年中、多くの人で賑わっています。三線が乗り入れているメトロと国鉄の出入り口もあり、便利な立地です。ここには有名なものがいくつかあるのでそれらを紹介します。


まず一つは、真っ先に目につくであろうTío Pepe(ティオ・ぺぺ)の看板。へレスというスペイン南部の町で有名なシェリー酒の宣伝です。

※後日注記:こちらは建物の改修工事に伴い一時撤去されましたが、街の景観の一部になっているということで違う場所に移動され再設置されています


次に、その看板のごく近くにある El Oso y el Madroño(熊と山桃の像)。この二つはMadrid のシンボルで色々なところで目にします。待ち合わせにもってこいとあり、夕方以降は人待ちの人でいっぱいです。


そして最後に、広場の正面にある鐘のついた建物、自治政府庁舎です。その前の地面にMadrid の 0km 地点を記録する小さなパネルがあることからも、ここが Madrid の ombligo(おへそ)であることがわかります。実はこの事実、意外なところでも活用されているんです。こちらでは日本以外の多くの国で採用されているように、各道路に名前が付けられており、その道路の割り振り番号で住所が決まります。その割り振り番号が、道路の始まりがこの kilómetro 0 に近い方から順に1、3、5…もしくは2、4、6…と並んでいるんです。これは Madrid 中の道に共通しています。google mapなどのおかげですっかり住所を探すのも楽になりましたが、この番号順を覚えておけば目的地探しをする際にちょっとした助けになりますね。


この広場、便利で人がいっぱいいる、となると当然のように、観光客と不届き者で溢れています(テレビで取り上げられている有名な”スリおばちゃん”もいます)。普通に通過する分には渋谷駅前の交差点や原宿の竹下通りなんかと変わりませんが、間違ってもバッグの口を開けたまま、もしくはバッグを足元に置いてカメラやアイスに夢中にならないでくださいね!

2010年10月15日金曜日

町中道中 #2

今日は壁にある障害物を利用しちゃった、さらに上をゆくラクガキを紹介します。壁をキャンバスに色々なところに顔を作っちゃうユニークなアイディアに脱帽!
















2010年10月12日火曜日

レティロ公園


アルカラ門』のエントリーでちょっと触れた El Parque del Retiro(レティロ公園)。120万㎡という広大な敷地に広がるのは、芝生、池、バラ園などなど、そして数々の銅像、リス、ネコ。日本人旅行者の間では治安が悪いと不名誉な意味で有名なようですが、日が暮れるまで老若男女が集う、マドリード市民の憩いの場です。わたしも何度も足を延ばしていますが、危険な目に遭ったことも、危険を目撃したこともありません。中でも無数に広がる芝生の上は、madrileños(マドリっ子)にとって自分の家の庭のような感覚なんじゃないかという印象。というのも、本を読んだり昼寝をしたりと思い思いに過ごす人が多いことに加え、夏にはまさかのビキニや裸で日焼けに勤しむ市民(欧州系外国人多数含む)が多数いるのです。




そんな El Parque del Retiro のわたしの一番好きな過ごし方は、ピクニック。bocadillo(ボカディージョ=バゲットサンド)や hamburguesa(ハンバーガー)などの簡単な食事を用意して、日本時間からするとちょっと遅めの午後2時頃、芝生の上でお昼ごはん。太陽の暖かさ、芝生の優しさ。木々の雄大さに、木漏れ日の美しさ。そんな自然を全身で実感しながら摂る食事のおいしさは、「食事は室内」が基本の日本ではあまり経験しづらいことの一つだと思います。さらに食後はそのまま芝生の上で siesta(お昼寝)。目の前に広がるのは天まで届く真っ青な空。顔を横に向ければ日光に照らされてたくましく香りを発する草、葉、土。街の中心にいながら車の音一つ聞かずにのんびりするということが、何よりの贅沢に感じます。Madrid にいらっしゃった際には、ぜひ時間に余裕を持って午後のひと時を過ごしてみてください☆



ちなみに、個人的に治安が悪いと思えないとはいえ、実際にスリに遭った人、露出狂に遭った人を、身近な人で知っています。のんびり過ごすためにも、貴重品の管理の徹底や、狙われやすそうな外見は避けることなど、旅の基本は忘れないでいてくださいね!地元の人がリラックスできる場所である以上、同じことを楽しもうと思えば地元の人と同様のやり方が求められるはずだし(この場合、服装、持ち物など)、そうすることで問題なく同じことが楽しめるのだと思っています。

2010年10月11日月曜日

町中道中

Madridは街中に落書きがいっぱい。中でもわたしの目を引いたのは"caras"(顔)。ただのお散歩にも、「顔探し」なんて目的を加えたら楽しさ倍増かも!