『アルカラ門』のエントリーでちょっと触れた El Parque del Retiro(レティロ公園)。120万㎡という広大な敷地に広がるのは、芝生、池、バラ園などなど、そして数々の銅像、リス、ネコ。日本人旅行者の間では治安が悪いと不名誉な意味で有名なようですが、日が暮れるまで老若男女が集う、マドリード市民の憩いの場です。わたしも何度も足を延ばしていますが、危険な目に遭ったことも、危険を目撃したこともありません。中でも無数に広がる芝生の上は、madrileños(マドリっ子)にとって自分の家の庭のような感覚なんじゃないかという印象。というのも、本を読んだり昼寝をしたりと思い思いに過ごす人が多いことに加え、夏にはまさかのビキニや裸で日焼けに勤しむ市民(欧州系外国人多数含む)が多数いるのです。
そんな El Parque del Retiro のわたしの一番好きな過ごし方は、ピクニック。bocadillo(ボカディージョ=バゲットサンド)や hamburguesa(ハンバーガー)などの簡単な食事を用意して、日本時間からするとちょっと遅めの午後2時頃、芝生の上でお昼ごはん。太陽の暖かさ、芝生の優しさ。木々の雄大さに、木漏れ日の美しさ。そんな自然を全身で実感しながら摂る食事のおいしさは、「食事は室内」が基本の日本ではあまり経験しづらいことの一つだと思います。さらに食後はそのまま芝生の上で siesta(お昼寝)。目の前に広がるのは天まで届く真っ青な空。顔を横に向ければ日光に照らされてたくましく香りを発する草、葉、土。街の中心にいながら車の音一つ聞かずにのんびりするということが、何よりの贅沢に感じます。Madrid にいらっしゃった際には、ぜひ時間に余裕を持って午後のひと時を過ごしてみてください☆
ちなみに、個人的に治安が悪いと思えないとはいえ、実際にスリに遭った人、露出狂に遭った人を、身近な人で知っています。のんびり過ごすためにも、貴重品の管理の徹底や、狙われやすそうな外見は避けることなど、旅の基本は忘れないでいてくださいね!地元の人がリラックスできる場所である以上、同じことを楽しもうと思えば地元の人と同様のやり方が求められるはずだし(この場合、服装、持ち物など)、そうすることで問題なく同じことが楽しめるのだと思っています。
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