今日は Madrid からちょっと離れて、スペイン語のフレーズを紹介します。
よく耳にする一言に、"No pasa nada"というものがあります。どうってことないよ、たいしたことじゃないよ、というニュアンスのとても便利な言葉で、例えば子どもが転んで泣きだしたらすかさずノパサナダ、忘れ物をしてもノパサナダ。「あ、水をこぼしちゃった!」「ノパサナダ!」、「電車に乗り遅れた~約束時間に送れちゃう!」「ノパサナダ!」、と言った具合に使います。日本語の「しょうがない」にちょっと似ていますが、「しょうがない」は半分あきらめモードで使うことが多いのに対して「ノパサナダ」は「気にしなくて大丈夫」といった、前向き感覚が大部分を占めているような印象です。それゆえ、他人の失敗のフォローに使うのにもってこいだし、逆に自分が何か失敗した時に言われると正直なところほっとします!
そんな便利なノパサナダですが、何事も日本と比べてルーズなスペインでは時にカチンとくることも!?というのも、自分自身のミスに対しても使うことも少なくないのです。例えば、コンサートの待ち合わせ時間に着けないという時に遅刻した本人がノパサナダと言ったり(遅れたけど今からでも問題ないでしょ、という感覚)、頼まれごとをされた人が期日までにせず、「ごめん、でもノパサナダ、明日まででも問題ないよね、実際。」と言い分けをしたり(ぜんぜんよくなーい!と心の中で突っ込み)。私自身の経験ですが、ある日シェアメイトが共有の冷蔵庫内で牛乳をこぼし、下の段に保存してあった私の物に被害が来ました。彼女にその旨を伝えたとたん、だから何?とでも言いたげな顔で一言、ノパサナダ。これには怒りを通り越してびっくり、開いた口が塞がらないというのはこういうことかと実感したのでした・・・笑
日本人、もしくは責任感の強い人にとっては理解しがたいことですが、でもここはひとつ前向きに、慣れてしまった方が断然ラクってものです。だって自分が何か失敗しても、なんでもなかったことにできちゃうんですから(違う?)。今日しようと思っていたことができなかった日、あーあとうなだれるのではなくて、ノパサナダ!明日すればいっか!と前向きに・・・ ;) 旅行中の方も、商店で、交通機関で、こんな言い訳に遭遇することがあるかもしれません。そんな時はぜひスペインまで来た事を実感してください♪笑
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