2011年7月29日金曜日

割られては直し、割られては直し

スペイン社会の現実で嫌いなことのひとつ、それは公共物に対するリスペクトの姿勢がないことです。道端の落書きが多いのもそのひとつ。落書きをアートとみなすこともできるけれど、その多くは卑猥な言葉だったり、単なるロゴ(落書きグループ名?)だったり、さらには家主がペンキを塗り直してもなお上から書き続けたりと、とてもじゃないけれど「アート」なんて一言で片づけられるものじゃないと個人的に思っています。

デモや集会への参加を呼び掛ける落書きもよく見かけるのですが、大衆へのアピールが出来る、アピールするのは interactivo(相互作用効果)でいいこと、というのは一意見として尊重しますが、ではその汚れた壁は誰が掃除するの?というのがわたしの質問です。一定期間ごとに市が清掃の人を雇って張り紙などを除去しているようなのですが、そこには無駄な税金が使われていると考えられませんか。(それで雇用が増えているのなら、失業者だらけのスペインにおいてはある意味いいことですけど)もし集会の存在を市民に訴えたくて落書きをするなら、集会後には責任を持って後始末をすればいいのに、そういうことは一切せず汚すだけ汚して言論だの表現だのの自由を叫んでいるのに違和感を感じているのはわたしだけじゃないはずです。

さて、そんなスペインで落書き以上にもっと悲惨なのが、意味もなく公共物を壊す輩がいることです。




Madrid郊外のこのバス停、ガラスがすべてたたき割られては新しい物に直され、その後また叩き割られる、の繰り返しです。誰が何のためにしているのか分かりませんが、うっぷんを晴らすだけにしてはひどすぎると思いませんか。公共物だから、自分の懐が直接痛まないから壊してもいいとでも思っているのでしょうか、それとも自分の所持品も含めて、物を大切にする心がないのでしょうか…。一理はある「意味のある落書き」に対して、こういう破壊行動に関しては正当な理由などさらさら見当たらず腹が立つだけです。

スペイン人(及びスペイン在住の移民者、外国人も含めて)全員が理性にかけているとは言いませんが、それでも日本社会に生きる民と比べると、物に対する愛着というか、大切に取り扱うという気持ちが少ないと感じざるを得ません。聞いた話ですが、スペインでは子供が机にぶつかって転ぶと、机を悪者にするそうです。「なんだこの机、こんなところにあって。エイエイ!」と。日本では、周りをちゃんと見ていなかった子供本人が悪いと教育できる、いい場面ですよね。本を引っ張って壊そうとする子供に「そんなことしたら本がかわいそうでしょう。本さんが痛い痛いって言っているよ」、なんていう日本の大人のセリフ、きっとスペインの子供には通じないんじゃないでしょうか。

植物も含めた生き物と、置き物と、すべてに心があると言う発想、だから人間も、動物も、花も、草も、おもちゃも本も、どれも大切にしないといけないという考え方が日本社会の秩序を保つのに大きく役立っているのだと、日本から遠く離れた場所で実感する毎日です。

2011年7月17日日曜日

APIVITA

ギリシャ発の自然派コスメブランド、APIVITA。半年前に当時のシェアメイトから教えてもらって以来、虜です♥ 化学物質を極力使わないことで有名で、天然素材の含有率はどの製品も最低80%以上。さらに、パラベン・シリコンも不使用なんです。ここ Madrid にも一軒店舗があって、夏のセールでしっかり買いだめしちゃいました!

一番のお気に入りは、何といってもプロポリスのパック。実は大学時代からずっと顔のにきびに悩まされ続けていて、日本では何年もクリニックに通っていました。漢方、ビタミン注射、イオン導入、ケミカルピーリング等々、あらゆる処置を試したもののどれも劇的な効果が見られずじまい。ところが半年前にこのパックを試して以来、みるみるニキビが落ち着いて、今ではすっかりきめの細かいなめらかな肌に(あくまで過去との比較)!これまで継続的にクリニック通いをしていたのは何だったのかと思うほど、楽チンに改善されてしまって、嬉しいような切ないような、微妙な心境、、、。


ニキビに効果てきめん!プロポリスのパック

パックの買いだめに行った先週、「プロポリスのことはよく知らないけど、効果が実感できるからからまた買いに来た」とお店の人に言ったら、成分なども色々説明してくれて、何とこのプロポリスが、「antibiótico (抗生物質)のような働きをするからニキビ菌なんかも減らしてくれる」とのこと(帰宅後に調べたところ antiséptico とか antibacteria (抗菌・殺菌)の作用があることが判明)。日本でプロポリスというと滋養供給のイメージが強いから、意外も意外、でも身をもって感じていた効果だったから、納得!(プロポリスの大ファンになった瞬間!!)これまでもビタミンC、ビタミンA、セラミドなど、効果が実感できた成分はいくつかあったけれど、このプロポリスほど自分の肌にぴったりだと思った成分は初めてで、わたしはひどく感動してしまいました。だってこの世に存在する多くの”いいもの”の中で、自分にぴったりの物に巡りあえることって、少ないですよね。

プロポリスの虜になったあの日、プロポリス含有の製品を他にも教えてくれたので、洗顔ジェルのミニボトルを試してみました。シトラスのいい香りで、洗顔する前に香りが鼻をくすぐった時点ですでにリフレッシュ。その点でも即、お気に入りに!このジェル、洗い心地がとっても不思議。油性肌、混合肌向けなのに、洗っているときは何だかとっても脂っぽくて、べたつく感じ。でも水で流してタオルで顔を拭くと不思議なことに肌はさらさらで、しかもツッパリ感がまったくなし!それで昨日、通常サイズのボトルを買いに、またまた行ってきました。そして今度はトニックローションをおすすめされ、どうしようかなぁと思ったけれど、毎回期待を裏切らないAPIVITAなのでこれも試してみることに・・・(店員さんの思うつぼ?笑)


クレンジングジェル

トニックは、洗顔の後のふき取り化粧水のように使うみたいです。これもジェルと同じくシトラスのいい匂い!

トニックローション

プロポリスシリーズの他にわたしが愛用しているのが、グリーンクレイのパックと、オリーブのスクラブクリーム。パックは使うほどに顔面の”ゴミ”が少なく、毛穴も目立たなくなっていくのが実感できるし、スクラブは少し清涼感のあるクリームで洗い上がりのさっぱり感満点。わたしは1日置きを目安に何種類かのパックを使っているので、このクリームは普段使いというより、ゴミがたまってるなーって思った時にピンポイントで使うのに役立ってます。


グリーンクレイのパック

グリーンクレイのチューブタイプは新しくなったようで、わたしの好きなプロポリス入りになっていました。小分けタイプのパックは以前のままで、グリーンクレイのみの配合のようです。

スクラブクリーム

スクラブクリームも、チューブタイプはオリーブとラベンダーのダブル配合。オリーブだけの小分けタイプもあります。

去年2010年の秋に日本にも上陸したようですが、試しに日本のサイトを見てみると、とっても高い!値段がこっちで買う倍~3倍に跳ね上がっています。日本の化粧品市場ではそれ相当な値段設定なのかもしれないけれど、ユーロ価格に慣れてしまうととてもじゃないけど日本では買いたくない!と思ってしまう感じです。なので apivita ファンの皆さん、スペインまで来た際にはぜひいっぱい買いだめして日本に帰ってくださいね(Madridの店舗以外にも、薬局やデパートのコスメコーナーなどでも取り扱っています)。

配合成分や使い方の詳細が知りたい方はこちらのサイトから見られます。
http://www.apivita.com/ 

2011年7月10日日曜日

ニョッキ

料理が苦手で、食事はもっぱらお皿に盛るだけ。つまり、生野菜とスリミ(日本のカニカマ)をのっけてサラダ、とか、バゲットにハムとチーズを挟んで bocadillo(バゲットサンド)とか。もうちょっと手が込んだ時は、Lékuéのスチームケース(便利!)でお野菜を調理し、それに市販のガーリックシュリンプを散らしたり。

そんなわたしにとって、お鍋を用意して火を使うなんて行為は立派な”料理”!わたしが唯一、時々料理するのが、パスタ。パスタに飽きたら作ってみるのが、ニョッキ。


わたしのお気に入りはRANAのトマトとモッツァレラのニョッキです!バターとお水を加えて数分でおいしくできちゃう、料理弱者(わたし)の味方☆

日本ではやたらと値段の跳ね上がる輸入イタリア食材、スペインでは日本の半額程度で購入できるのでわたしにとってはこの上なくありがたい環境。ニョッキが好きだといって、手作りニョッキに挑戦してみよう!という発想は出てこないズボラすぎるわたしの脳みそ。この国には本当に甘やかされていると実感しています。笑

2011年7月9日土曜日

PLAYMOBIL展

今、Callao(カジャオ)の El corte inglés(エルコルテイングレス←デパート)で、プレイモビルの展示をしています!プレイモビル好きなわたしにとって心の底からワクワクしちゃう楽しい企画!あまりに本格的な展示の数々に、わたしのプレイモビル熱もヒートアップ!はっきり覚えてはいないけど、1時間半くらい見入っていたような…。

各テーマごとに、一つずつ間違えがあるという夏休みのお子様向けの企画です。間違えを見つけて投稿するポストも…!わたしも応募したかったけど、応募用紙に年齢を書く欄があったので自粛しときました。。。

海賊!

サメが~!

片足失いました。

お宝♪お宝♪

巨大タコー!(例のPaulではありません)

おしゃれなおうちの隣に神社を発見。

泥棒、逃がさんぞ!

ローマ軍

対するのは、エジプト軍





頭が・・・・・・

こっちは大砲の弾が直撃


弱肉強食

お化け屋敷

片腕ごと


アメリカ西部

食べてる。。。




ハンモックいいな~

キャプテン・骸骨

午後10時

スペインは夏は、日の入り時刻が遅い事で有名です。夜の9時を過ぎてもまだまだ明るくて、おうちに帰るのがもったいなく思えるほど。家の中にいても、全面ガラス張りの窓があるとはいえ、電気をつけるのはたいていこの時間です。

夜10時10分前のうちの外の様子。

ちなみに、日照時間の長さのカラクリは以前の投稿でも書いた通り、イギリスと同じ経度に位置しながらイタリアやドイツなどと同じタイムゾーンを採用しているから。サマータイム中はその差をさらに実感するというわけです。日の入りが遅いせいで夏になると寝付けない人が多くなるという話も聞きますし、一部にはサマータイム廃止論もあるみたいですが、それでも大多数のスペイン人はこの太陽のサイクルが気に入っているようで、一歩家の外へ出れば長い夏の"夕方"を謳歌するスペイン人で溢れています。