2012年7月31日火曜日

雨は降らずに降ってくる物

快適な生活のためにどうにも受け入れ難いスペインの習慣はいくつかいくつもありますが、その中で、ナニガナンデモ受け入れたくない!というか、非常に自分勝手としか思えない、あり得ない習慣があります。

それはゴミを外に放出すること!!

例えば上階の住人。カーンカーンカーンと金属を打ちつける轟音とともに砂埃が舞う窓の外・・・。窓からちょっと見上げてみると、バルコニーの柵にカーペットを打ちつけているではありませんか・・・・・・。中庭や路地に面したバルコニーではありません。狭いながらバスも通る”普通の”通り沿いです。しかも、布団叩きでちょろっと舞い上がる静かなホコリではなく、大陸から九州まで飛んできた黄砂のごとく、視界をも遮るホコリです。毛布や雑巾なんかも同様に打ちつけて掃除して(?)います(!)。さすがにカーペット程の砂嵐にはなりませんが、羽毛だったり、ホコリの塊だったり、髪の毛だったり、目に見えるゴミが舞い落ちて来るんです。

スペイン人いわく、昔からよくやっていることとのこと。なんだか私の愚痴が別に大したことないような反応をされては、それ以上何も言えなくなってしまうし、むしろ自分の心が狭すぎるような気さえしてきてしまいます。(もしかして本当は私の心が狭すぎるんでしょうか?)日本だってバルコニーに布団を干して叩いていましたが、そもそもバルコニーって庭や路地に面していたり、通り側にあったとしても玄関の上で、下はその家の敷地内、ということが多いですよね。通行人とは数メートルの距離があります。というより、通行人とは距離のあるところを選んで布団や洗濯物などを干しますよね。

さらにわたしの隣人に限って言えば、不定期に行うのが私にとっての大問題です。例えば週一回の頻度で毎週土曜日のお昼前に掃除する、と決まって入ればその時間は前もって窓を閉めておくことで不快な思いをせずに済むのですが、上階の住人は掃除をしたりしなかったり、なのです。三日連続で掃除をしたかと思うと、次の日にはしなかったり、1日置いてまた掃除をしたかと思えば二日間しなかったり。さらに朝9時過ぎから12時過ぎまで、4回もバリエーション(!)があるんです。そしてこれも不確実で、毎時間轟音がするかと思えば9時過ぎだけだったり、11時過ぎだけだったり、10時と12時だったり。暑さで夜間に窓を開けたままにするようになってから本当に困っています。いい気分で熟睡していたと思ったら夢と現実のはざまで金属音。慌てて飛び起きて窓を閉めに走る毎日・・・。最近はおおよその傾向が分かってきたのでゆっくり起きる日でも9時前には一度目覚ましをかけて窓を閉めて、二度寝するのが習慣になっています・・苦笑 (と思っていた矢先、いつもは9時過ぎから、遅くても30分頃までにはしていた掃除、何と今朝は8時50分にし始めてびっくりしつつイライライライラ・・・・・・・・・・・!!)

他の地区でも同じようなことがありました。バスの通る大通りの歩道を歩いていたら、急にホコリが降ってきた!並木に隠れて出所が分かりづらかったけれど、どうやら数階上に住んでいる誰かが窓から雑巾か何かを振った模様。いや、チリトリでもひっくり返したのかもしれなかった。本当に、唖然です。想像圏外の出来事に遭遇すると口って自然と開くものなんですね。。。

人が通っている道に、どうしてゴミを投げ捨てられるんだろう?どう考えても理解しがたいのですが、これが普通なんだそうです。掃除好き、シャワー好きで、スペイン人たち本人が言っているように意外と(!?)清潔”っぽい”スペイン人。確かにどのお宅でも家の中はいつもきれいに片付いている印象ですが、どうやらそれは自分の陣地でだけの話みたいです。一歩自分の敷地を出ればそこはもう掃除なんてしなくていい場所なんですね。(というか、逆に汚してなんぼ、みたいな心境!?)この辺に、公共の物を大切にしない理由の根源が隠れているような気がします。→詳しくはこちらのエントリーをどうぞ

・・・こういうのって、異文化・異習慣と片付けちゃっていいことなんでしょうか?「郷に入っては郷に従え」と「ダーウィンの進化論(異環境に適応できるものが生き延びる)」を肝に銘じている私ですが、ゴミをまき散らす習慣には到底納得できない自分がいて、どうしたらいいのか葛藤中です。春を除いて雨がほとんど降らない Madrid で降ってくるのはゴミ。そんな笑い話みたいなことが現実のこの町で今日もたくましく生き延びています…………

2012年7月24日火曜日

なんちゃって日本食

こうも暑いとさっぱりした物が食べたくなるのは日本人なら誰でも同じ。ではありませんでした。ちょっと前まで、わたしは日本食が恋しくなることが全然なかったんです。誰かにそのこと言うと必ず驚かれますが、わたしは逆に1週間の海外旅行に行くのに日本食を持っていく人たちの行動の方が不思議でしかたないわけです。せっかく外国へ行くというのに、どうして現地の食べ物を食べる前提で行かないんだろう、って。口に合う合わないはあるだろうけど、仮に現地の食事が食べられなかった場合でも、マクドナルドくらいはあるだろうし、果物なんかも売っているだろうし、何かしら食べられる物があるでしょう・・・。

わたしの場合は、元々日本でも自ら好んで日本食を食べていなかったのもあるはずです。朝はパンやシリアルを食べていたし、昼食夕食と好き好んで食べていたのはパスタ全般、スープ系全般。外食する時はイタリアンかアジアンばっかりでした。よく、海外にいて白いご飯が恋しくならないの?と訊かれるのですが、これまで白いご飯が好きだって思ったこと一度もないからなぁ・・・。鰻とか、松前漬けとか、明太子とか、韓国海苔とかあったら食べるけど、きんぴらとか、切干大根とか、お味噌汁じゃ、あんまり食が進まない。(日本人失格!って叫び声が耳の奥でしました。)子供の時から常々親に注意され続けてきたことですが、どうもおかずをお米と一緒にいただく、というのが苦手で、日本料理のよさである味の融合(!)よりも、それぞれ一品ずつ、その味に集中して食べる!というのが好きなんです。それで味がついた炊き込みご飯やおこわなら好きだったけど、それならこっちでもピラフやリゾットがおいしいから特に問題なし。そして何より、スペインにはパエージャがある!さらに、日本では高かったオリーブやチーズ、ハム類なんかがなんでもかんでも安いから、わたしにとっては本当にありがたいこと極まりない環境なわけです。


だから、「日本食で何食べたい?」って言われれば、あれもこれもと好物が思い浮かぶけれど、「あーこれがなきゃ生きてけない、狂いそうっ!」という日本食は特になかったんです。

ところが。

なんとここのところ、人生で初めて、日本食が恋しくてたまらない症候群にかかってしまっているのです!!!きっと、先月遊びに来た日本の友人が持ってきてくれた日本食を色々と食べ続けていたからに違いありません・・・。炊き込みご飯のパックや、素麺、お蕎麦、それに合わせる麺つゆや薬味。麺つゆの消費期限もあるから、毎日のように続けて食べていたら、それがすっかり習慣になってしまったようで、毎日ごはんは何にしようと考えることもなく、無意識のうちにお鍋をとって麺をゆでるお湯を沸かすようになってしまっていました。何事もはまると飽きるまでひたすら繰り返し食べ続ける傾向のある自分、だいたいそんな期間は数週間から数ヶ月続くのですが、今回ばかりは飽きる前に食材がなくなってしまいました。素麺もお蕎麦もなくなった今日、昨日までしていたように、冷たいつけ麺がどうしても食べたい。それに何より、あと一回分残っている麺つゆを無駄にしたくない!そこでわたしは、パスタで代用してみようと試みました・・・。手元にあったのは3色フジッリ、ホウレンソウのタリアテッレ、シンプルなリングイネ。つけ麺にするには・・・・・・1秒考えて、リングイネで実験することに!

いつものようにアルデンテに茹でて、お湯を切ってからオリーブオイルにからませずにそのまま盛り付け。笊がないからのり巻き用の巻き簾(!)を代用してみました。麺を冷ましてから、いざ試食。
結果は・・・



どこから見ても、ざるうどん!でしょ!?オイルに絡めていないパスタだけあって、一口分ずつ麺つゆにつけるのに苦労したけれど、でも麺つゆや薬味と併せても全く違和感のない仕上がり。残っていた麺つゆを無駄にせずに楽しめてよかった!これで麺つゆの作り方さえマスターすれば、いつでも問題なく食べたい時に日本の麺類(もどき)が食べられるんだなー・・・(そんな高度な技は料理が苦手な私には到底無理だ)。

2012年7月15日日曜日

Gel de ducha (2)

またまたすてきな香りのシャワージェルに出会ってしまいました♡


フランスのメーカー、Le petie Marseillais のミカンとライムの香り!そのままジュースとして飲みたいくらい(!)の爽やかでおいしい香りです。今使っているグレープフルーツのがもうすぐ終わってしまうので、その後の朝シャワー用ジェルはこれに決定!!